自閉症の子と目が合わないのはどの程度なら大丈夫?心理・理由と目合わせの練習・対処方法
発達障害や自閉症の子は、目が合わない、合いにくい、目をそらす、などの特徴がありますよね。
その理由やその時の心理、そして、目を合わせるための練習方法・対処法、やってほしい6つのタイミングでの目合わせ、目が合うようになった事例について、お伝えします。
発達障害や自閉症の子は、目が合わない、合いにくい子が多い理由は、「人と話をするときは目を合わせること」を知らないからです。
目が合わない子が、目を合わせた方がいいと本人が気付いてから、瞬きもしないで、一生懸命に目を合わせようとする子もいます。
目が合わないのは、話をするときに、どこを見たらいいのか分からない、という子もいます。
目を合わせたくないから目が合わない、というわけでもないんです。
自閉症や発達障害の子は、このような、大人が当たり前だと思っていることを、知らないことがたくさんありますね。
自閉症や発達障害の子が、「目が合わない」「目が合いずらい」と言っても、定型発達の子どもだって目を合わせてくれない事もありますよね。
どの程度なら問題ないのでしょうか。
特に、なにか基準があるわけでは無いので、不自然に感じたり、親や先生・お友達が困ったりしなければ、問題ないと言えると思います。
たとえば、こういう場合は、不自然に感じるのではないでしょうか。
よくある自閉症のお子さんの不自然な目線は以下の通りです。
・近くで呼んだり、肩をトントンしても目を合わせてくれない
・目の前で話しているのに、目を合わせてくれない。違うところを見ている
・話しかけてきたのに、他の方を見て話す
・親が写真を撮る時に、顔は親の方を向いているのに、目線だけ違う方を向いて横目になっている
・親が目をじっと見れば見るほど、目がキョロキョロ空中を泳ぐ
こういう場合は、不自然に感じるのではないでしょうか。
「目が合わない」「目が合いづらい」と感じたときは、以下のように意識して関わることで、だんだんと目が合いやすくなり、不自然に感じることはなくなっていきますよ。
自閉症や発達障害の子どもと目が合わない、子どもが目をそらすと、不思議な事に、大人もその子となんとなく目をあまり合わせなくなったりします。
すると、余計に目が合わなくなります。
だからこそ、目が合わない子とは、子どもが目をそらしても、ママはきちんと子どもの目を見て話すようにしたいですね。
そして、言葉でも、「ママの目を見てお話を聞いてね」と教えてあげましょう。
目をそらす・目が合いにくい子どもの心理は、場面によって違います。
上記に書いたように、話す時は目を見る、という、自然に身につくと思えるようなことが、発達障害や自閉症の子どもには理解できないことがあります。それで、どこを見ていいかわからないから、目をそらすことがあります。
発達障害や自閉症の子どもは、集中する力が弱かったりします。
話を集中して最後まで聞けずに、周りの物に目が行ってしまうことがあります。
話を聞いているとき、顔は向けているのに、目だけ違う方を向いていることもあります。
そんなとき、ママが話している話は、どんな話かな。
発達障害や自閉症の子は、ごく簡単な言葉が分からないことも多いです。
言われていることの意味が分からなくて困った時に、目をそらすことがあります。
まだ難しいこと、分からない事、やりたくないことを無理やりさせようとすると、子どもは余計に目をそらします。
これらは発達障害や自閉症の子どもに限らず、幼児期の子ども全般に言えることですね。
目が合わない子や自閉症・発達障害の子どもだけでなく、人は誰でも怒られると、目をそらしたくなります。
目を合わせることは、嫌なときには、したくないもの。
だからこそ、目が合わない子と目を合わせる時には、ママはいつも笑顔でいたいですね。
★大好きなスキンシップの時。
★朝一番の挨拶も笑顔で。
★嬉しかった時の共感のママの笑顔。
★話しかけるときは、いつも笑顔で。
★怒った時も感情的にならずに言い聞かせる。
★寝る前も安心できる優しい顔で。
いつも子どもに笑いかけると、なぜだかそれだけで、子どもが可愛く思えるようになりますよ。
うちの息子も、私が目を合わせることを意識して大切にし始めてから、1年くらいで、自然と目が合うようになりました。
以前は、息子1人のアップの写真を撮ると、カメラ目線が出来なくて、不自然な写真になっていましたが、年長、小学校の頃には、カメラを見れるようになりました。
それは、息子が自然と出来るようになったわけではなく、何とかカメラを見てほしいと、「こっち見てね~こっちだよ~」と笑顔で優しく気長に誘ったからです。
自閉症や発達障害の子どもでも、ママがいつも目合わせを意識していると、自然と目が合うようになる子もたくさんいます。
一方、自閉症や発達障害の子どもで、小学生になって、言葉が沢山出ているのに、目が合わない、合いにくい、お子さんがいらっしゃいます。
そんな子のママと話して私が思うのは、「目が合わないのは仕方ない、個性だと思っていた」というママが多いようで、
目合わせの訓練・練習を行っていなかった方もいらっしゃるのかな、と思います。
目が合わない1歳の自閉症スペクトラムと診断されたお子さんも、
目合わせを毎日練習されて、1ケ月で、よく目が合うようになりました。
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自閉症の息子の育児ブログはこちら(0歳から幼児・小学生まで)
家での様子、保育園での様子や小学校での様子、先生方が工夫してくださったこと、お薬の話、など、年齢ごとにまとめていますので、参考にしてくださいね。
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