言葉が遅い子の幼稚園 選び方と利用できる療育制度
幼稚園は、担任の先生が1クラスに1人の幼稚園が多く、保育園のような言葉が出ない・言葉が遅い・発達障害や自閉症の子ども3人に1人先生を追加する国の加配の制度もありません。
言葉が遅くて、先生の一斉指示が理解できなかったり、先生の指示通り行動したくないなどにより、幼稚園で集団行動が出来ずに、なじめなくて、本人も苦しむことがあります。
言葉がそんなに遅れていなくても、お友達と上手に関わることができなくて、おもちゃの取り合いや喧嘩が問題になることもあります。
入園後、幼稚園の集団生活になじめなくて転園されるケースも多いので、以下のことをよく調べて入園されると良いですね。
言葉が遅い子が幼稚園を選ぶときは、言葉が遅い子をフォローできる先生が居る幼稚園が理想的です。
幼稚園によっては、年少、年中クラスは担任が2人体制の幼稚園もあります。
また、先生の人数として確保されていなくても、時間の空いている先生がフォローに入ってくださる幼稚園もあります。
>>>>加配制度とは?どうして必要なの?
幼稚園に国の加配制度はありませんが、幼稚園独自で加配制度がある場合もあります。
また、岐阜市の場合、単独予算をとって、公立幼稚園1つに1人配置しているそうです。
公立幼稚園には、市が運営している幼児支援教室(旧:言葉の教室)が併設されているので、協力体制で障害児の保育にあたっているようです。
幼児支援教室とは、発達に遅れがある保育園児や幼稚園児が週に1回1時間ほど通っている公立の教室です。
ですから、幼稚園への入所を希望される方は、居住の市に加配の状況を聞いてみると良いですね。
幼稚園にお尋ねして調べられると良いです。
障害をもった子の保育に力を入れている、モンテッソーリー教育や、シュタイナー教育の幼稚園だと、言葉の遅れに理解があります。
モンテッソーリーやシュタイナー教育でなくても、言葉の遅れに理解がある幼稚園や、言葉が遅い子をたくさん受け入れている幼稚園もありますので、情報を集めたり、園に問い合わせると良いですね。
ただし、「言葉の遅れの理解がある」という場合、「設定活動が一切ない」という園もあるので、注意が必要です。
嫌がることをやらせない、ということは、やる機会を奪うことにもなり、幼稚園は困らなくても、問題が先送りになるだけで小学校入学時に困ることになります。
言葉が遅い子や自閉症の子どもも、集団活動で、お友達が見本となり、出来る事が増えていきます。無理な先取りの知育や1時間ごとの時間割は負担なので必要ないと思いますが、最低限保育園のような最低限の設定活動がある園がお勧めです。
保育園は、一般的に、このような設定活動があります。
午前中 外遊び→制作(お絵描きか粘土か折り紙など)→給食
午後 お歌など→自由遊び
このように、設定活動はあるけれど、ゆとりがあって自由時間が多い、くらいの「日課がゆるい園」がお勧めです。
無理しすぎないけれど、最低限のことはやる、というイメージですね。
良さそうな幼稚園が見つかったら、直接、園長先生や主任の先生と直接話をしてみましょう。
先生方の考え方がよく分かります。
また、見学をしたり、お子さんを幼稚園に連れて行って、面談をしてもらうとよいですよ。
言葉が遅い子が幼稚園で使える療育制度には以下のものがあります。
幼稚園や保育園へ専門支援員が訪問し、言葉が遅い子に幼稚園や保育園の先生がどんな風に関わったら良いかをアドバイスしてもらえる制度。
>> 保育所等訪問支援事業とは・・・岐阜市の第1号としてサービスを受けて
曜日によって幼稚園か児童発達支援施設か過ごす場所をかえて通う事。
幼稚園の代わりに、児童発達支援施設に通う事。
児童発達支援施設で卒園する場合と、途中で、幼稚園に転園するケースがある。
発達の遅れによる保育園入園枠や空きがある地域もある。
>>療育とは・発達障害や自閉症の子の日本の療育の種類と選び方
>>言語療法(ST)とは?発達障害の幼児の言葉の療育について
>>作業療法(OT)とは?自閉症スペクトラムの療育の意味は?
>>療育で効果がない・意味がないと感じる理由と家庭療育の効果
<【保育士監修】お役立ち情報>
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▼言葉が出ない・自分の要求が伝えられないお子さんにはこちら
子どもが生活に必要な「ちょうだい」「いや」「おしっこ」「もっと」などの言葉で伝えられるためのママの関わり方を1つずつ丁寧にお伝えしています。
ことばで伝えられると、癇癪やパニック、叩くなどの不適切な行動もなくなって、ママも楽になりますよ。
▼自分の要求は言えるけれど、共感の会話ができなお子さんにはこちら
おしゃべりが上手になると、お友達とも園でお友達ともっと楽しく遊べるようになりますよ。
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子どもが園や学校の様子やお友達とのトラブルを家で話してくれたら安心ですね。
言葉、遊び・お勉強、人との関わり、指先・運動、身の回りのこと、などに分けて、具体的な関わり方を書いていますので、是非参考にしてくださいね。
療育にはどんな種類があるの?言語療法って何をするの?自閉症の診断ってどんな意味があるの?お耳の検査って何するの?そんな疑問に1つずつお答えしていますので、わからないことがある方は是非、チェックしてみてくださいね。
自閉症の息子の育児ブログはこちら(0歳から幼児・小学生まで)
家での様子、保育園での様子や小学校での様子、先生方が工夫してくださったこと、お薬の話、など、年齢ごとにまとめていますので、参考にしてくださいね。
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