言語療法(ST)とは?発達障害の幼児期の子どもの言葉の療育について

言語療法(ST)とは?発達障害の幼児期の子どもの言葉の療育について

言語療法(ST)とは?発達障害の子どもの言葉の療育とは?

言語療法とは、発達障害自閉症スペクトラムで会話がうまくできないお子さんや、その他言葉が遅い幼児期の子どもに行う病院における言葉の療育の1つです。
STとはspeech therapyの略です。

 

言語療法では、幼児期の子どもに、主に、発音、発声の練習、質問の受け答えの練習、日常会話・コミュニケーションやゲームや遊びの中で言葉を伸ばす訓練である言葉の療育が行われています。

 

幼児期の子どもの言葉の療育は、2歳から3歳前後の作業療法を受け、4歳から5歳になると言語療法を受ける場合が多いようです。

 

発達障害の幼児期の子どもはどうして言語療法などの言葉の療育を受けるの!?受ける意味

発達障害や自閉症スペクトラムの幼児期の子どもの特徴として、言葉が遅い、会話が上手にできない、人とのコミュニケーションが苦手なことがあげられます。
言葉がなかなか出なかったり、出ても意味を理解せずに大人の言った言葉をまねをするオウム返し(エコラリア)だったり、質問されても質問自体の言葉の意味が分からなかったりします。

 

そのような、言葉が苦手な発達障害自閉症スペクトラムの幼児期の子どもに、質問の意味を理解して人と会話、コミュニケーションをすることや、正しい日本語を教えていくために、言語療法という言葉の療育を行います。

 

言葉の療育の「言語療法」と「作業療法」はどう違うの!?目的・意味・やり方など

言語療法と同様に、作業療法も、発達障害や自閉症スペクトラムの幼児期の子どもに行う病院における療育の1つです。同じ幼児期の子どもの言葉の療育なのに、どう違うのでしょうか。
違いをご説明します。

 

言葉の療育の「言語療法」と「作業療法」目的の違い

発達障害や自閉症の幼児期の子どもの言葉の療育として行う「作業療法」ですが、本当の目的は「言葉」そのもののみではありません。

作業療法も目的は全体的な能力の訓練

作業療法の本来の目的は、「発達障害や自閉症スペクトラムの子どもが、生活していくために必要な動作や社会に出て自立した生きるために必要な能力をつけていくための訓練」です。

言語療法の目的は「会話やコミュニケーションの習得」

それに対して、同じ言葉の療育でも、言語療法は、言葉のとおり、純粋な言葉の療育です。

 

言葉の療育の「言語療法」と「作業療法」やり方の違いとその意味・理由は

言語療法と作業療法のやり方の違い

言語療法が、主に椅子に座って机に向かって行われる療育であるのに対して、作業療法は、幼児期の子どもがする遊びの中で行うプレイセラピーが中心の療育です。

 

言語療法と作業療法の意味・内容の違い

2歳から3歳の幼児期初期の子どもは、まだ机に向かってじっと作業したり、話をしたりすることが出来ないために、机に向かうのではなく、おもちゃなどを用意して一緒に遊んだり、ブランコなどの遊具を使ったりします。
遊びの中で、身体や手先をうまく使えるように、訓練を取り入れて行い、その中で言葉を促すのが作業療法という療育です。

 

それで、そういった遊びを通して大人と関わる中で、「かして」などの自分の要求を言葉にできるように教えていきます。
長良医療センター作業療法

 

一方、言語療法は、言葉の受け答えがうまく出来ない子に、机の上にテキストを置いて、「この絵の中で、座るものはどれ?」と聞いて、椅子を指差すなどの、お勉強形式で行われるのが一般的です。
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言葉の療育の「言語療法」では何をするの?内容

言語療法では、子どもの言葉の発達上や日常会話でうまくいっていないところを部分的にトレーニングしています。
・発音

・語彙を増やす(名詞や動詞・形容詞を絵カードを使ってなど)
・助詞の使い方
・質問の受け答え
・言葉を言葉で説明する練習

・順序だてて話す練習

・お話しを作る練習
などをしています。

 

発達障害や自閉症スペクトラムの子どもの言葉の療育「言語療法」効果は?
作業療法と比べてどう違うの?言語療法でコミュニケーション能力を

作業療法が身体や指先の訓練を中心に、人に言葉で要求することを教えていくのに対して、言語療法では、知識をつけたり、コミュニケーションの能力を高めていきます。

言葉だけを比較すると、作業療法では、「かして」「ちょうだい」「かわって」などの幼児期の初期の言葉を引き出すことを目的としていることに比べて、言語療法では、質問に答えること、知識の習得やコミュニケーション能力の向上に重点が置かれます。

 

言葉の療育「言語療法」が受けられる条件

2歳から3歳の幼児期の発達障害や自閉症スペクトラムの幼児の病院の療育では、作業療法を受けるか、言語療法を受けるか、どちらかが一般的です。(歩けない子は理学療法を受けることが多いです。)

どちらを受けることになるかは、発達障害や自閉症の子どもを医師が決定しますが、言語療法を勧められる子はこんな場合が多いです。
・言葉が出ない、二語文が出ない子は、作業療法になることが多いようです。
・机に向かって先生の指示に従えない子は、作業療法になることが多いようです。
言語療法は、言葉の療育の中でも、机に向かって行う言葉のトレーニングが中心だからです。

 

言葉の療育「言語療法」に通っても言葉が思うように伸びない場合

言語療法は病院で行われる療育ですが、病院治療ということで、負担額0円で行われています。その関係上、税金でまかなえる程度、または専門家の数などにもより、言語療法は週1回1時間程度のところが多いようです。

 

言葉がある程度遅れていると、週に1時間のトレーニングでは、親が期待するほどの効果が無い場合もよくあります。

また、療育でやった内容は出来るようになったけれど、その力が日常会話に応用できない、ということもよくあります。

・絵カードでは動詞や形容詞をよく覚えたけれど、日常会話にはうまく使えない

・絵カードでお話しは作れるけれど、自分のことはうまく話せない

などです。

持っている力を応用する力が弱い「発達の遅れがある子」にはよくあることです。

 

言語療法ではない、専門家でなくても
ママが家でできる!日常会話のトレーニングをする家庭療育

私の息子の場合、二語文での会話は要求語のみで、情緒的な会話ができない、じっと遊ぶことはできるけれど、机に向かって先生の指示を待つことはできない、という状態でした。
いろんな会話ができるようにしたくて、言葉を中心とした言語療法をしてもらえる病院を探しましたが、この状態だと、机上でのトレーニングを主とする言語療法は無理だと、いくつかの病院の医師に言われました。

 

会話が出来るようになってほしい、ずっとそう願ってきました。

「どうしたの?」「なんで?」「なにするもの?」が分からない。
「いつ?」「誰が?」「なにを?」「どうして?」「どうなった?」の質問に答えられれば、保育園の様子も分かるのに!

 

でも言葉に重点を置く療育「言語療法」は受けられない、自然と出来るようになることを待っても、自然に出来るようにはならない。
使えるようになった言葉は、私が日々言い続けた言葉だけでした。

 

誰も私の代わりに教えてはくれない。結局、自分が教えるしかない。
自分で教えよう。
そう覚悟をきめ、自分の会話のパターンを増やさなければ、喋れるようにならないことに気付き、幼児期の子どもの使う言葉を研究して、幼児が使うけれど分かっていない言葉をどう教えたら良いか、考えたのが、無料メール講座や家庭療育プログラムです。

 

言語療法士のような専門家ではなくても、普通のママが簡単にできるようにお伝えしています。

 

子どもが日常会話で困らないためにママができるトレーニング方法を、半年間かけて学んでいただきます。

目の前のことを何でも具体的に言葉で説明できるために、

語彙や言い回し、文章での表し方を教えられるようにお伝えします。

目の前のことだけではなく、過去の振り返りについても、同様に詳しく具体的に話せるように導いていく方法をお伝えします。

なんでか理由を理解して言葉でお話しできるようにトレーニングする方法をお伝えします。

半年間で、ママに、上記の子どもへのトレーニング方法をお伝えしています。

家庭療育プログラム:日常会話のトレーニング「ことばプログラム」

 

 

言語療法が多動で受けられなかった3歳の自閉症スペクトラム・多動・軽度知的障害のお子さんの家庭療育プログラム:パーソナルプログラムのご相談支援事例

うちの母が、
『入園前に澄川さんと出会って訓練して良かったね。
つまずきなく年少スタート出来た。
子どもも自信が持てるはず
』と言っていました。

入園前にボタン、言葉、ハサミ、パズルなど視覚的にもインプット出来たので、
大きなトラブルなく今のところ通えています。

本当に澄川さんのおかげです、本当に感謝しています。
澄川綾乃のカンタン家庭療育 パーソナル療育プログラム

滑り台を滑った後も突然いなくなったりしないで
私が来るのを待てるようになりました。
転んで手が付けるようになり、転ばなくなり、
一瞬目を離したすきに、大怪我をすることも無くなりました。

介護が育児に変わりました。
子どもがすごく可愛くなりました。

『ママ見て』と言って、呼んでくれる。
名前を呼ぶと振り向いてくれる。
そんな、当たり前の幸せを今、感じています。
カンタン家庭療育のパーソナル療育プログラム

家庭療育プログラム:ことばプログラムに取り組まれている5歳のお子さんのご相談支援事例

先日、療育施設で、教育委員会の方と、就学相談を行いました。
今は普通学級を目標に頑張っていきます。

面談のとき、家庭療育を始めてから、息子が自分の感情を言葉に出すようになったこと、
家庭や保育園での出来事を自分から話すようになったこと、

まだ助詞の使い方に間違いがあり、長い文章での説明は難しいものの、
自分から話そうと一生懸命であることをお話ししました。
カンタン家庭療育 発語が急激に増えた

療育施設の先生が、
「お子さんは目に見えて成長してますよね!

最近は、先生の好きな虫は何?なんで?と質問してくれるようになったんですよ」
と話してくれて、とても嬉しかったです。

療育施設の療育だけでは、
短期間でここまでたくさんの言葉を引き出すことはできなかったと思います。

あきらめなくてよかった、
家庭療育に出会えて良かった!
と思いました。

就学までにもっと言葉が増えるように、親子で頑張ります!
これからもよろしくお願いします。

 

家庭療育プログラム:ことばプログラムに取り組まれている5歳のお子さんのご相談支援事例

保育園から帰ってくると、いつも、今日は何が一番楽しかった?と聞くのですが、
先日、
「今日はコスモス作った!紙を細長くして、はさみで切って、大きい紙に貼って、
まんなかに丸いシール貼った」と、自分から説明してくれました。

「何色のコスモス?」「ピンクと赤!○○くんは、間違って切ってたよ」
「ぼくは間違わなかったの?」「うん」「間違ったらどんな気持ちになるかな?」「かなしい」
という会話ができました

普段の会話でも、自分の気持ちを言えるようになってきました。

・また別の日に、「今日はトンボを作った!」と答えたので、「どうやって?」と聞きました。
「葉っぱ拾ってきた。トンボの羽根だよ。4枚」「葉っぱでトンボの羽根を作ったの?」
「うん、葉っぱに絵の具ぬって、ハンコみたいにした」
「トンボの目は?」「丸い紙、二個、貼った」「トンボの体は?」「線、描いた」と会話しました。
どんなかたちの葉っぱ?何色の絵具?など、質問を続けると、息子がどうやってトンボを作ったのか目に浮かびました
質問に正しく答えられるようになってきたな~と思いました。

質問に答えると言えば、先日車に乗っているとき、息子が、「じいじと行った」とだけ言いました。
そこでいろいろ質問してみました。
じいじとどこへ行ったの?イオン
この道を通ったの?うん
何で行ったの?車で行った
いついったの?ずっと前
イオンで何をしたの?買い物、レゴやさんに行った
と答えました。

このとき、珍しく主人も一緒だったのですが、息子が、どこ・何・いつの質問に答えられたことに感心していました。

主人は普段帰りが遅く息子とあまり会話する機会が無いので、驚いたようです。
最近息子は長い文章で話すことも出てきたので、その回数を増やせるよう、頑張っていきます。

数か月前は、単語でしか答えられない状態でしたが、
質問に長くこたえる練習を始め、さまざまな質問にこたえる練習をした結果、
このように、園での様子を詳しく説明できるようになりました

 

家庭療育プログラムことばプログラムに取り組まれている6歳のお子さんのご相談支援事例

5月から家庭療育を始めて、息子は以前とは比較にならないほど、よく話すようになりました。

保育園から帰ってくると、毎日、いろいろなことを話してくれます。

言葉が出なかった頃は、息子は他人に興味がなく、私が誰かと話していても黙っていましたが、
今は傍に寄ってきて、「何話してるの?」「絵本読んで!」と割り込んできたり、
「話長すぎるから!早く帰ろうよ!」と怒ったり、子供らしい姿を見せてくれます。

療育施設では、先生の指示通り動けない小さい子に、
「こうやって手で足をぎゅっておさえるんだよ」と言って、
お手本を見せて、面倒をみているそうです。

単語しか話せなかった息子が、小さい子に言葉で指示を出すようになるなんて、夢のようです。

ここまで成長できたのは、澄川さんに息子の能力に合ったプログラムを組んでいただき、
具体的な療育方法を指示していただいたからだ
と思います。
本当にありがとうございます。
カンタン家庭療育 パーソナル療育プログラム
先日療育施設で面談があり、
四月からは来なくてもよいと思います、と言われました。

目標だった、質問に正しく答えること、
自分の気持ちを言葉で伝えることができるようになり、
行動に問題がなく、一年生の勉強の基礎もできているため、
という理由でした。

まさか息子が療育を卒業できるとは夢にも思わなかったのでびっくりしました。

ここまで息子が成長できたのは、澄川さんのおかげです。

療育施設での療育だけでは、
息子がここまで話せるようにならなかった
と思います。

 

<上記の他 沢山のご成長事例があります>

>>就学時健診で問題なし!普通学級(通常学級)へ!園の知能テストでも100点満点 ことばの遅れを取り戻した家庭療育の効果

 

>>WISC(ウィスク)知能検査も97、言語は99!普通学級に就学する自閉症のお子さんの家庭療育の効果

 

>> 家庭療育の効果「無理だと言われた普通学級へ言葉の遅れを取り戻して就学した事例」

 

言葉を引き出す2つの家庭療育プログラム

自閉症スペクトラム、発達障害、言葉が出ない・遅い子の言葉発達を促す育て方をお伝えします。
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◆子どもらしい遊びやことば・生活の力をつける
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◆子どもと話せるって楽しい 年少から就学準備にも
ことばプログラムでバックアップしています。

子どもが出来るようになると、ママも育児に自信が持てるようになりますよ。

 

私も同じように言葉が遅い・自閉症の子どもを育て、何年も子どもの癇癪や言葉の遅れに悩み続けました。

そんな私が息子から言葉を引き出し、会話ができるようにしていった経験をもとに、言葉の遅れに悩むご家族300組をサポートしてきた方法を、保育士監修の無料メール講座でお伝えしています。

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安心して幼稚園に送り出せる「お話しする力の育て方」はこちら

おしゃべりが上手になると、お友達とも園でお友達ともっと楽しく遊べるようになりますよ。

 

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子どもが学校の様子やお友達とのトラブルを家で話してくれたら安心ですね。

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何がいけないのか、良い話しかけ方はどんな風なのか、例をあげながら、
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