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子どもが話を最後まで聞かないのはなんで?言葉が遅い子についての悩み

子どもが話を最後まで聞かないのはなんで?言葉が遅い子についての悩み

 

言葉が遅い子どもの相談で、

子どもに話しかけても無視をする、という相談をよくお受けします。

 

何かを説明しようとすると、
・嫌がる
・聞いていない
・居なくなる
・自分の好きなアニメのセリフなどで話をさえぎってくる
・分かっていない顔をしている

こういうご相談をとてもよくお受けします。

 

 

なんでうちの子は、最後まで話を聞いてくれないんだろう。

ちゃんと聞いてくれれば、分かることも多いだろうに・・・

そう思っていませんか?

 

なんで話を聞いてくれないのか、

どうすれば、ちゃんと聞いて理解してくれるのかを

今日はお伝えしたいと思います。

 

家族みんなでご飯

「言葉が分からないから聞かない」「聞かないから言葉が分からないまま」の悪循環

 

言葉が遅い子どもの場合、

相手の説明を言葉で聞いても理解できないことが多いです。

子どもって、分からないことを一生懸命聞こう、というのはありません。

分からないから聞かない、

聞かないから分かるようにならない、という悪循環に陥っています。

 

たとえば、

「ボールはここで投げちゃだめだよ。
 向こうのお部屋でやってね。
 テレビに当たったら、テレビが割れちゃうからね。」

という事を言ったとします。

「投げちゃダメ」「向こう」「当たった」「割れちゃう」
という言葉を聞いて、
ぱっと言葉の意味を理解するのは難しいですよね。

 

たとえば、
「プラレールは、このお部屋でやったらダメだよ。
 畳に傷が付いちゃうから。畳は大事だから。」

「畳」「傷がつく」「大事」も難しい言葉ですよね。

 

たとえば、
「今日は無理だよ。明日にしよう。明日行こう。」

「今日」「明日」という時間感覚も、あいまいで、
「明日」とか「今度」は「ダメ」という言葉と同じだと
思っている子も多いです。

 

たとえば、
「トイレ汚さないで。濡れてたら、座ったら気持ち悪いでしょう。
 汚したら、ちゃんと拭いて」

「・・・したら」という仮定、も難しいですよね。

 

 

こういう些細な日常会話でも、難しい言葉が多いので、

園の先生の一斉指示なんかだと、日常に出てこない言葉も多く、

もっと難しくなります。

 

たとえば、園の体操教室の時に、
「平均台の上を歩いて渡ってね。その後、網をくぐってね。
 くぐったら、今度は棒をまたいでね。」

平均台、網、棒、などのものの名前は馴染みがないし、
渡る、くぐる、またぐなどの動作も、言葉を知らない子が多いです。

 

それなのに、そういう知らない言葉を沢山つなげて、

大人がどんどん喋ってくると、

「どうせ分からないから、聞いても無駄」って思っちゃいますよね。

 

そうやって、話を聞かない習慣が身についてしまうんです。

 

言うことを聞いてくれない子ども

 

「園の先生の一斉指示が聞けない」「親の話を聞かない」態度が育てにくさになり集団生活で困る

 

話を聞かない習慣が身についていると、

言葉を聞かないので、言葉が分からないままです。

 

他の子ども達は聞いて成長していくので、差は開いていきます。

年齢相応の言葉での指示が通らないので、

先生方も、どうやって教えたらいいかに困ります。

 

誰かの話を聞かないといけないときでも、

話を聞かない習慣が身についていると、

子どもは自分のしたいことを優先しようとすることがあります。

 

先生が話している時間が退屈で、

おしゃべりしてしまったり、おもちゃで遊ぼうとしたり・・・

という不適切な行動が出ることもあります。

 

 

だから、話を聞かない習慣が身についてしまうと、

本人にも、周囲の人にも、良いことは何もないんです。

 

相手の説明を理解できて 言葉で受け答えし 話を聞かない態度を改善することが大事

 

言葉が遅い、と思ったら、

そのうち言葉が出るかも、と思うかもしれません。

でも、大事なことがあります。

 

子どもがうまく喋れないうちでも、

子どもが言葉を理解できる関わりをしてあげることが

とっても大事なんです。

 

理解できるようにお話ししてあげれば、

言葉も覚えるし、聞く態度も育ちます。

そうすれば、定型発達の子どもと同じように、

周りの言葉を聞いて言葉を覚えていくことができます。

 

 

言葉が遅いから、理解できないのが当たり前、と思わないことです。

子どもに分かるように、話してあげることです。

 

ここで間違ってはいけないのは、

子どもに分かる簡単な言葉だけ使う、という事ではありません。

 

それでは、分からない言葉は分からないままです。

知らない言葉は、物を見せたり、やって見せて、

分かる言葉に変えてあげることが一番大事なんです。

3歳の子ども

 

この関わり方の違いによって、

話を聞かない態度が育ってしまうか、

ちゃんと聞けば分かる経験を積み重ねて言葉が増えていくか、

大きな分かれ道になります。

 

聞かない態度が育つと、言葉の遅れは、定型の子どもと年々開いていってしまいます。

 

 

是非、子どもが知らない言葉を、

分かるように使っていくことを心掛けていってくださいね。

そうすれば、自然と言葉を聞いて覚えて、話せるようになっていきますよ。

大人が子どもへの話しかけ上手になることが大切です。

 

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3歳の子どもと楽しく会話

 

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言葉が遅い、という発達段階にもいろんな段階があります。

二語文や三語文が出ない段階もあれば、

ある程度話せるけれど、具体的に詳しく話せないということもあります。

どのような発達段階であったとしても、

それぞれの発達段階で必要な事を、親がサポートしてあげることで、

早く上手に話せるようになっていきます。

 

 

言葉が増えればいい、喋れればいい、ではなく、

相手に分かるように話せる、

質問に答えて会話のやり取りができる、

就学に必要な言葉の力をつける、ということまで視野に入れて、家庭療育プログラムでサポートをしています。

 

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言葉の遅れがある子のご家族へ家庭療育プログラムでのマンツーマンの手厚いサポート

 

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ちゃんと話を聞ける姿勢を身に着けると、

園の活動や小学校の授業から自然と学べる子どもに変わっていきますよ。

子どもが話を聞いてくれない、うまく喋れないは、澄川綾乃のことばカンタン家庭療育にご相談くださいね。