5歳自閉症の子の家庭療育の効果:言葉の遅れの心配は一段落 ママは兄弟にも目を向けられるように
2018年5月12日12:58 PM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声
自閉症スペクトラムと診断されている5歳(年長)のお子さんのパーソナル療育プログラムの効果をご紹介します。
2歳で言葉が出ない頃からご相談いただき、教室に通ってくださっています。
最初は、「もう1回」や「ちょうだい」の練習から始めました。
顔真似、音真似を覚え、オウム返しが出来るようになり、自分の要求が言えるようになりました。
お絵描き、塗り絵、積み木、パズル、見立てて遊ぶこと。
かくれんぼや鬼ごっこのルールの理解。
そして、質問の意味を1つずつ教えていき、聞かれている質問の意味を理解して、こたえられるようになりました。
質問するとポンポンとテンポよく答えてくれるようになり、会話が成り立つようになりました。
今では、絵本を読んで、絵本の内容に関する質問にも答えられるようになりました。
「うずらちゃんとひよこちゃん何してるの?」かくれんぼ
「なんでうずらちゃんが逃げたの」「はち」「さされる」
そして、絵じてんを見ながら、「火事の火を消す乗り物はどれ?」で消防車を指さしたりできるようになりました。
虫のページでは、
「かぶと と くわがた どこが違う?角が?かぶとは?」と聞くと、
「1本」
「くわがたは?」と聞くと
「2本」と答えてくれました。
そこで、間違い探しもやってみました。
私の手書きのイラストで、女の子がイチゴを食べる絵で、女の子のおちょんぼを、リボンと花にして、描いた紙を見せました。
「左と右、どこが違う?」と聞くと
「これとこれ」と指さしてくれました!!
ちゃんとわかっていますね!!
言葉の遅れはだいぶ気にならなくなりました。
そして、気になるのはご兄弟のこと。
ママが忙しいこと、お兄ちゃんとの遊びが長く続かないことで、弟がさみしい思いをしているとのことでした。
「言葉の遅れが気にならなくなるくらい成長して、弟さんにも目を向けられる余裕が出ましたね。」と声をかけると、ママはうれしそうに、お子さんのご成長を喜んでいらっしゃいました。