3歳になる子「しゃべれる言葉が1つも無い」状態から言葉を喋り始めました!家庭療育の効果
2019年10月31日12:09 PM カテゴリー:発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声
もうすぐ3歳になる子「しゃべれる言葉が1つも無い」状態から言葉を喋り始めました!家庭療育の効果
もうすぐ3歳になるお子さん、2歳半の時に、「しゃべれる言葉が1つも無い」というご相談がありました。
そんなご相談をお受けして、ママがご家庭で出来ることを家庭療育プログラムのパーソナルプログラムとしてお作りして、サポートしています。
遠方の方なので、Lineのビデオ通話でお話ししています。
言葉をまねしたり、コミュニケーションを取ろうとしたりするようになり、理由不明の癇癪も減り落ち着いているそうです。その事例についてご紹介します。
もうすぐ3歳になるお子さん 2歳半の頃のご相談内容
しゃべれる単語がひとつもなく、言葉の理解もかなり遅い。
クレーン現象はないが、何かを要求するときに人の顔を見て声を発することが少ない。
落ち着きもあまりない。
療育方法などを取り入れようとするがなかなか難しい。
例えば「ちょーだい」を教えたくて、おやつを見せて手のひらを出させようとするが不機嫌になってしまう。
どのように接したらもっと効果的なのか知りたい。
また、子供のことが心配で落ち込んでしまうときにどのように心を切り替えたら良いのか知りたい。
<気になっていること>
要求のときに目を見ない、手をもっていく、声無し
<ことば>
喃語は出ている あー、ぱぱぱ、あいあいあいあいあ、ぷー、いし、
ジャンプ「ぱん」 ボールを投げるとき「ぱん」
擬音を真似しているよう
反応がいいので声掛けをしている
プログラムを受けて5ヶ月 もうすぐ3歳最近の成長のご様子「言葉のまねが増えてきました!」
以前は動作のまねはできても、言葉のまねはできませんでした。
でも、最近は、言葉のまねをしようとするようになりました!
要求の際の発音も、前までは「あ!」の1音だけでしたが、ここのところ、「あい!」と2音で要求を訴えるようになりました。
喃語も前は「あー」「ちー」など、1音だけを伸ばすことが多かったのですが、最近は「いあー」「だーい」「あーむ」など2音が多くなりました。
おやつなどが欲しい時は、手を伸ばして(ちょうだい)の「あい」を言うようになりました。
あけてほしい時は、蓋を叩きながら「あー」(あけて)って言ったり、
電気つけてほしい時は、電気を指さして「あー」と指さすなど、
言葉で伝えようという気持ちが育ってきました。
「わんわん」という言葉は高い鳴き声のような声は真似して出せてましたが、
最近はだいぶ普通のトーンでも「わんわん」と言えるようになりました。
「ジュース」は小さいささやき声で何か言います。
遊んでいるとき「ケーキ」「せみ」「わに」など息子なりに言おうとしています。
まだ実物と結びついているわけでは無く、発音の真似するだけですが。
体の部位を触りながら名前を言うと、
「頭」、「お鼻」、「耳」の発音がお気に入りで、
一緒に触りながら「あ!(頭)」、「は!(鼻)」、「いー!(耳)」の発音を言ってくれるようになりました。
このところ、「ふわふわ」という単語が気に入って、
一緒に布団につっぷして私が「ふわふわー」と言うと息子も嬉しそうに「うわうわー」と言うようになりました。
Eテレで動物が出てきたときに、ママが
「猫だね。」というと「なあーなあー」
「像だね。」というと「パオーン」
と鳴きまねしてくれるようになりました。
絵本で「あ、消防車」というと「んー」とサイレンっぽい音を出すようになりました。
最近言葉の発達で目立つ進歩は、色の概念が分かってきて、赤・青・緑のものを指さして、
「あー(高い声で)(赤)」「あーむ(低い声で)(青)」「いーい(緑)」と言います。
概念を獲得できてとても嬉しいようで、楽しそうに私の顔を見ながら、赤や青の物を指さして頑張って発音してくれます。
駐車場で「青いブーブどこかなー?」と聞くと、青い車を指さして「あ!あーむ」と言ってくれます。
おしゃべりできるようになるまでは、まだまだ程遠い道のりですが、
この一か月は何かを発音して表現することに息子なりにとても進歩が見られました!
最近は体調の良いときは、わけのわからない癇癪も減り落ち着いています。
よくこちらの顔も見てくれて、コミュニケーションを取ろうとしてくれます。
3歳で喋るって本当?3歳に喋る子と喋らない子・言葉の習得度合いなどについて
世間では、3歳になったら喋るよ、と言われますが、
言葉や発達がゆっくりな子どもの場合、
周りの人からの言葉を自分で吸収して喋りはじめる、ということが難しいお子さんもいらっしゃいます。
そのようなお子さんの場合にも、喃語や音が沢山出ている場合、
大人の言葉をまねするということが分かってくれば、
音を言葉に代えていくことができます。
こちらのお子さんも、今、言葉のまねをしようとするようになり、
綺麗には言えていなくても意味を理解して言える言葉が出てきました。
子どもの言葉は、このように、教えてひきだしていくことも出来ます。
こちらのお子さんが受講されたパーソナルプログラムの詳細はこちら
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子どもの言葉が出ない・遅いで悩んでいる方は、澄川綾乃のことばカンタン家庭療育へご相談ください。