発達障害や言葉が遅い子の家庭療育の効果・発達状況・お客様の声

言葉が遅い4歳「親が伝えたいことも興味が無いと聞いてくれない」子の支援事例

言葉が遅い4歳「親が伝えたいことも興味が無いと聞いてくれない」子の支援事例

 

4歳になった年少の子の家庭療育プログラムの支援事例です。

家庭療育プログラム:ベーシックプログラム6ケ月コースに取り組まれました。

 

家庭療育プログラム開始前の言葉の発達について

●どんな風に喋っていますか?
・2〜3語文 助詞はなし
・決まった言葉で会話は限定、オウム返し

 

●言葉で困っていること、うまく通じないと思うこと、はどんなことですか?
・同じ言葉でも状況や状態が違うと通じない、応用が効かない
・興味のあるものが限定的で、こちらが伝えたいことが必ずしも
本人は興味がないため聞けない、修正ができないまたは時間がかかる

 

●答えられるかどうかそれぞれ教えてください。
どっちがいい?  答えられる
犬はどれ?    わかる時と間違う時がある
どこ行きたい?  場所(目的地)というより右、左、まっすぐなどと答える
どこ行った?(振り返り)認識している範囲でできる

何食べたい?      答えられない
何してるの?      答えられない
何色が好き?      答えられない
何幼稚園?       答えられない
何歳?(いくつ?)   答える
何組?         答えられない

男の子?女の子?    答えられない
(例:叩いたら、)なんて言うの? 答えられない(謝るということですか?)
今日のお天気は?    答えられない

給食何食べた(振り返り) 答えられることもある

パン食べた、ヨーグルト食べた

 

幼稚園で何した?(振り返り) 答えられない
どうやって作ったの?  答えられない
なんで泣いてるの?どうしたの?  答えられない
いつ?         答えられない

 

●普段、要求はどんな言葉で伝えますか?いくつか書いてみてください。
・「おそと、いく」「おちゃ、のむ」「パパとじゃぶじゃぶいく」
・「トイレいく」「プラレール、する」「マック、ハッピーセット、たべる」
・「じゃがりこ、たべる」など

●テレビを見ながら共感して会話することはできますか?
・共感はない

●遊んでいるときに共感して会話することはできますか?
・わからなかったり、できなかったことができた時「できたー」と喜ぶ

 

●今日の出来事を振り返って、会話することはできますか?
・事実のみ言葉にする
「すべりだい、やった」
「スーパー(店名)いった。パン、かった。ヨーグルト、かった。」
「ほいくえん、いった。バスのった。」など

 

●絵本は聞けますか?テレビは見ますか?

・絵本の内容には興味がないですが、保育園では聞いているようです。
・テレビは見ます。クイズ番組(数字が好き)が元々好きで、
・最近は教育テレビも好きです。
・今はひらがなや歌に興味があります。
・「えいごであそぼ」の発音を聞き分けるなども楽しいようです。
・絵本やテレビの内容については話さないです。

 

●お友達と会話することはできますか?
・お友達とは会話できません。
・最近、ようやく挨拶しだしてます。

 

●動詞や要求語の言い間違いはありますか(ちょうだいとあけて、など)
・(ドア)開ける↔︎閉める
・(車)降りる↔︎乗る
など言い間違えます

・最近、「飲む」も「食べる」と間違えたりします。

 

●動詞や形容詞は、普段の生活の中でよく出ていますか?
・形容詞はなかなか出ない
・動詞は限定的 

 

●受け答えの間違い(主客の間違い)はありますか?
・ありがとう、は促したら言えますが自発的にはなかなかでない
・ただいま、おかえりもよく間違う

 

家庭療育プログラム開始前の言葉以外の発達について

【お勉強・遊び】

●粘土遊びはしますか?型抜きはできますか?お団子は作れますか?
・不明

 

●お絵描きはどの程度できますか?
・見立てて描けない ぐちゃぐちゃ

・塗り絵はどの程度できますか?
1色だけのものなら絵の上に塗れる。

・折り紙はどの程度できますか?
折り紙は一緒にしたことないです。

・切ったり貼ったりする工作は、指示どおりできますか?
連続でなく一切りではさみは使う
貼るのは指示通り貼れる

 

●数字と時間感覚
・時計はまだ使っていない
・カレンダーに興味はありますが、言えない

 

【関わり・遊びのルール】

・踊りや手遊びなど真似はしない
「トントントントンひげじいさん」のみします
歌は最近急に歌い始めました。断片的ですが。

 

・鬼ごっこはルールを理解していない
・かくれんぼ できない
・じゃんけんの勝敗は理解していない

 

【指先運動】
・はさみ 紐を切るなど一切りなら一緒にできる

・ジャンプが出来ない

・三輪車がこげない

・大人と向き合って逆上がり できない

・水筒や牛乳がいっぱいのときもこぼさずにコップに注げますか?
水筒ならできる

 

【身の回りの事】
・トイレで困っていることはありますか?
便意を言葉で表現できない
便秘対策:繊維 トランポリンは
アパートで歩くだけで隣りからトントンとされる

・スプーン・フォークは時々こぼす
上から握り持ち=親指が内側

・補助箸やトング まだ使ってない

・チャックは始めのはめるのは手伝う
・ボタンはできないので一緒にしてます。

・ズボン裏返し 最近練習してちょっと出来るようになった

・本人が穏やかで、時間をかければ裏返せる
・畳むこともあるけど、ぐちゃぐちゃです。

・ピンチハンガーやハンガーは使ったことが無い

 

家庭療育プログラム開始前にプログラムで効果を期待していたこと

言葉が増えて、会話ができること、考えや思いを聞きたい
子どもの特性を理解して、
親が先を見据えて子どもに関われたり支援ができること

 

家庭療育プログラム(動画プログラム)を受講後の子どもの成長・出来るようになったこと

◆子どもの成長・出来るようになったこと

日常生活や遊びでボタンかけやはさみ、じゃんけんの理解、
三輪車、大人でさがあがりなど、できることが増えました。

親が意識してどんどん挑戦していかないと
自然には習得していかないということ、身をもって感じました。

 

◆言葉の力はどのくらい伸びましたか?困りごとは解決しましたか

解決にはまだまだ至りませんが、
伝える言葉の数が少しずつ増えてきました。

2〜3語文の簡潔な言葉ですが、
時々間違えながらも会話の中で助詞を使っています。

何したい、どこに行きたい、どうやっていく、など、
自分の欲求を簡潔な言葉で言えるようになりました。

 

休日は公園に行ったり、電車やバスに乗りに行ったり、
鉄道路線を指定することもあるので、
パパと一緒に乗りに行っています。

 

また言葉の理解が進んできたようで、
探し物をしていても「○○の上だよ」とか「○○と○○の間だよ」とか
「○○取って。○○にあるよ」言うと、
以前は全く違う方向に行ったり違う目線だったのが、
割とスムーズに応えられるようになってきました。

 

◆期待した効果は得られましたか

よくわかりません。
ただ、私がどのようなことを意識して関わればいいかとか、
子どもがどう捉えているかとか自分では気付けない面を意識できたことはとても有難いです。

生活面で何ができた方がいいか、行動を変化させていく意識を持てたこともすごく有難いです。

 

家庭療育プログラムの内容 やりやすさ・気づき

 

◆プログラムは取り組みやすいものでしたか?何がやりやすかったですか。

遊びや身辺自立など、具体的に提示されているので、
生活でも取り入れやすくて評価もしやすかったです。

言葉に関しては、振り返ると明らかに良き方向に進んでいるのですが、なかなか評価がしずらい。

 

◆プログラムで気づきはありましたか?
こんなことで子どもが伸びるんだ、これは気づかなかったなど。

新しい言葉を口にするのはかなり時間がかかりますが、
子ども自身が必要だと感じていたり、
興味を持っているとスムーズに受け入れることができると思います。

難しいですが、その思いや感情をこちらが上手く導いてあげることができるといいなと思います。

 

動画プログラムを受講して 現在の状況

支援計画や療育の先生など、
子どもを見て成長を見守ってくれる方々がいて有難い環境ですが、
家でできること、すべきことを具体的に共有できる状態ではなかったので、
私自身が子にすべきことと自覚して意識して関わることができて精神的に良かった。

 

今まで、何をどうしたらいいかわからなかったし、
それが正しいのか、意味があるのか、
迷いながらただ時間が過ぎている気がして不安だった。

 

もちろん、これからも続いていくことで不安に変わりはないのですが、
とりあえず、今私ができること、すべきことを前向きに取り組みたいなと思います。

 

お子さんの今の困り事や今後の課題と思っていること

言葉に関しては言葉の数をもっと習得でき、
深みのある会話に繋がるといいなと思います。

最近は、自我が育ってきて、
こだわりとか偏食とか以前に比べて気になっています。

 

保育園と児童デイを併用して通っているのですが、
「○○(児童デイ)だけでいい」と口にするので、
保育園が本人にとって苦痛なのかなと少しだけ懸念しています。

 

好きなことや夢中になれるものに繋げてあげて、
楽しめる環境や空間を見つけてあげたいです。

 

最後にメッセージがあればお願いします

言葉の面だけではなく、
生活や多角的な面から支援すべきことを提示してくださって、
気になったことはメールで応えてくださって、
客観的な助言はすごく有り難かったです。

 

メールのやりとりをなかなか活かすことができなかったのは残念ですが、
プログラムは継続して頑張りたいと思います。

 

また次の課題で利用させていただけたらと思いますので、
また宜しくお願いします。

 

 

<関連記事はこちら>