自閉症の子どもの特徴とは?育てにくさと上手に付き合って育てていく関わり方・接し方

自閉症の子どもの特徴とは?育てにくさと上手に付き合って育てていく関わり方・接し方は?

子どもの特性から 自閉症を疑い始めるまで

子どもの自閉症を疑い始めるのは1歳半頃

親が、子どもの育てにくさに何らかの理由を感じ始めたり、自閉症を疑い始める時期は、
今は一般的に、1歳半から2歳のころではないでしょうか。

 

というのも、この時期には、1歳半検診があり、
子どもの発達の遅れを調べる検査が、市の保健所などを通して、
全国一律に行われます。

 

1歳半検診では、子どもの身体や運動面の発達について、遅れがないか確認します。
ハイハイやつかまり立ち、歩くのが平均的な成長の子どもと比べて、
極端に遅れがなかったか確認します。
それから、言葉を理解しているか、質問に指差しなどの
自分ができる手段で回答しようとするかを見ます。

 

>> 発達障害や自閉症の子の特徴:指差ししないことを1歳半検診で検査する理由
発達障害や自閉症の子の特徴:指差ししないことを1歳半検診で検査する理由
 

自閉症の子どもは、目が合わなかったり、
相手とコミュニケーションを取ろうという姿勢が育っていなかったりします。
また、自閉症の子どもは、言葉の理解が遅れていることが多く、
質問の意味もわからないことが多いです。

 

そこで、自閉症などの、発達の遅れに早く気づくために、
1歳半検診が行われます。
そして、2歳に再検査するのが一般的で、
2歳になっても言葉が出ていないと療育を進められます。

 

このような検査があるため、親も気づくきっかけになることが多いです。
母子手帳にも、月齢や年齢ごとに、成長をチェックする欄があるため、
親が自主チェックをしたときに気づく、ということもあります。

 

この頃に、言葉が出ない、からなにかおかしい、と気付くと、
インターネットなどで言葉の遅れについて調べる方が多く、
そこで自閉症、という言葉を知ることが多いようです。

 

すると、自閉症のところに書かれている特徴に当てはなるものが多いため、
自分の子どもはもしかしたら自閉症かも、と疑い始めるようです。

 

この記事を読んでくださっているご家族の方も、
そういう経緯を経て、今この記事に出会っているのではないかと思います。

 

自閉症の子どもの特性・特徴と関わり方

自閉症の子どもの特性:言葉の遅れと関わり方

自閉症の子どもは、先程も書いたように、言葉の遅れがあることが多いです。
耳で言葉を聞き取って、その意味を理解するのが苦手だからです。

自閉症の子どもは、「オムツ取って」という言葉を覚えて、持ってこれるようになっても、
「●●取って」を他の知っている物の名前と組み合わせることが苦手です。

 

「オムツ取って」「みかん取って」など、1つずつ、
総当たり戦のように覚えていかないと、使うことができない、というように、
自閉症の子どもは言葉を独特の理解の仕方をしています。

 

>> 自閉症の子どもの言葉の理解と対処方法
自閉症の子どもの言葉の理解と対処方法・関わり方

 

自閉症の子どもの特性:言葉の遅れから奇声やオウム返し・クレーン 関わり方は?

また、言葉で「いや」と言えないために、奇声をあげて、嫌だと表現することもあります。

>> 発達障害や自閉症の子の行動:奇声・色んな声を出すことについての対応方法・関わり方

 

それから、自閉症の子どもは、質問の意味がわからないときなどに、
相手から聞かれたことをそのまま返す、オウム返しをすることもあります。
オウム返しのときには、語尾上がりの質問を語尾上がりのまま返すことがあるために、
不自然に感じられることもあります。

>>オウム返し・エコラリアは自閉症?オウム返しを卒業し会話に変えるための関わり方

 

言葉の理解がなかなか進まないことに加えて、
真似をするのが苦手なために、言葉をまねして言うことが苦手です。
それで、大人の言葉をまねして使うことが出来ず、
いつまでも言葉で思いを伝えることが出来なかったりします。

 

言葉で言えない代わりに、人の手を動かすことで、自分の要求をかなえてもらおうとする
クレーン現象という独特の行動もよくあります。

 

クレーン現象とは、大人の手をとって欲しいものの方へ動かす、という行動です。
たとえば、ママに、棚の上の食べ物をとってほしいときに、
ママの顔も見ないで、ママの手だけを見て、その手を持って、棚の上の方へ動かす、
という不自然に見える行動をします。

 

>> 発達障害や自閉症の子の行動:要求を叶えるためにクレーン現象をすることについての対応方法
発達障害や自閉症の子の行動:要求を叶えるためにクレーン現象をすることについての対応方法・関わり方

 

自閉症の子どもの特性:目が合わない・コミュニケーションが不自然 関わり方は?

そのように、自閉症の子どもは、人にお願いするのに、人を見ないという
不自然なコミュニケーションのとり方をするのも特徴です。
一般的な子どもは、人の目を見る、ということは、
特に教えられなくても出来るようになることですが、
自閉症の子どもは、目を見る、人と思いを交わすことが苦手です。

 

こういう、教えなくても通常は自然にできるようになることが、
自閉症の子どもにとっては難しいのです。
それが、自閉症でない人には、わからないために、
自分の常識と違う自閉症の子ども独特の特徴によって、
自閉症の子どもを理解するのが難しいと感じるのです。

 

>> 発達障害や自閉症の子の特徴:目が合わないことの対応方法・関わり方

自閉症の子どもの特性:さかさバイバイ 関わり方・直し方は?

その他、自閉症の子どもによくある行動には、こんな行動があります。

 

バイバイと手をふるときに、手のひらを自分の方に向けて手をふる自閉症の子どもが多いです。
1歳から3歳位の子どもに多いです。

 

それは、人にバイバイと手をふってもらうときに、
自分から見ると相手の手のひらが見えているので、
自分から見た向きで行動してしまいます。

 

このように、自閉症の子どもは、人のマネをするときに、理解してやるのではなく、
見たままをそのままやってしまうという特徴があります。

 

また、自閉症の子どもは、人から見た状態と自分から見た状態が違う、ということに
気づきにくいという特性があります。
こういうことが、空気が読むのが苦手、ということにもつながっているのです。

 

>>さかさバイバイとは?理由と自閉症との関係と対応方法・関わり方
さかさバイバイとは?理由と自閉症との関係と対応方法・関わり方

 

自閉症の子どもの特性:つま先歩き・高いところに登る 関わり方は?

それから、自閉症の子どもには、つま先歩きをする、という特徴もあります。
これは、神経発達がうまくいっていないためだと言われています。

>> 発達障害や自閉症の子の行動:爪先歩きについての対応方法・関わり方:感覚統合の改善

 

他にも、自閉症の子どもは、高いところに登りたがる特徴があります。
公園の遊具などはもちろん、家の中では、タンスや冷蔵庫に登って倒れてくる、という
危険なことになることもあります。

>> 発達障害や自閉症の子の行動:高いところに登る理由と対処方法・関わり方

発達障害や自閉症の子の行動:高いところに登る理由と対処方法・関わり方

 

自閉症の子どもの育てにくさ・特徴と問題への対応方法

自閉症の子どもの特性:こだわりと関わり方

自閉症の子どもは、こだわりが多く、自分のこだわった方法でないと、
嫌がってやってくれないことも多いです。

 

バナナが折れたら怒る、というような形へのこだわり、
大好きな公園に行くときに、特定の道を通りたがる、という方法へのこだわり、
特定の絵本しか見てくれない、同じ服しか着ないなどの物へのこだわり、など
こだわりにもいろんな種類があります。

 

こだわりは、経験が増えることで、自分のこだわり以外のものに慣れていきます。

>> 発達障害や自閉症の子の行動:こだわりと対処方法・関わり方
発達障害や自閉症の子の行動:こだわりと対処方法・関わり方

 

自閉症の子どもの特性:癇癪・パニックと関わり方

自閉症の子どもは、人に言葉でうまく伝えられないために、
癇癪を起こして、自分の要求を押し通そうとすることがよくあります。

 

周囲の大人が、癇癪にいつも折れていると、
自閉症の子どもにとって、癇癪が要求するための手段になってしまうので、
正しい要求の仕方を教えて上げる必要があります。

 

また、自閉症の子どもが癇癪を起こすもう1つの理由としては、
我慢が出来ないという、精神的な発達がゆっくりだという特徴もあります。

>>自閉症スペクトラムの子の癇癪・パニック・自傷行為・他害行為の問題行動への対応方法・関わり方
自閉症スペクトラムの子の癇癪・パニック・自傷行為・他害行為の問題行動への対応方法・関わり方

 

自閉症の子どもの特性:切り替えが苦手 関わり方は?

自閉症の子どもは、気持ちの切り替えが苦手な子どもが多いです。
みんなが次の行動に移っているのに、一人だけ次の行動に移れない、など、
保育園や幼稚園の集団生活の中で問題になることも多いです。

 

自閉症の子どもは、次のことを予測したり想像することが苦手で、
わからないことに対して不安が強いため、
切り替えの前に、あらかじめ予告してあげることで、
切り替えがスムーズにできるようになっていきます。

 

>> 発達障害や自閉症の子の行動:気持ちの切り替えが苦手な子どもへの対処方法・関わり方

>> 発達障害や自閉症の子の行動:切り替えがうまく出来ない子にやってほしい5つの関わり方

 

自閉症の子どもの特性:じっと食事ができない・偏食 関わり方は?

自閉症の子どもは、椅子に座ってじっと食事を出来ないことも多いです。
じっとしているのが苦手、という場合もありますし、
好き嫌いが多いから、食事に興味を持てない場合も多いです。

 

そして、味覚も、自閉症ではない人とは違うことがあり、
中には、ご飯が砂のような味に感じて、食べると吐いてしまうような子もいます。

 

自閉症の子どもの食事については、子どもの様子をよく観察しながら、
ゆっくり進めていくと良いですよ。

 

自閉症の子どもには、味覚に以上はなく、ただ噛むのが苦手なだけの子どももいます。
そういう子どもの場合は、小さく切ってあげるだけで解決する場合もあります。

 

>> 発達障害や自閉症の子の行動:食事の時にじっとしていられないことへの対応方法・関わり方

>> 発達障害や自閉症の子の行動:偏食、好き嫌いへの対応方法・関わり方
発達障害や自閉症の子の行動:偏食、好き嫌いへの対応方法・関わり方

 

自閉症の子どもの特徴を知って 苦手は少しずつ克服していこう

自閉症の子どもの特性の克服 感覚統合とは?

自閉症の子どもは、身体の動かし方がぎこちなかったり、身体が硬かったりします。
小さい頃は、アスレチック遊具でめいっぱい楽しみながら、
それぞれの遊具の遊び方の違いによって、自分の身体を思うように動かす練習をすると良いです。

 

また、よくスキンシップをとり、身体をさすってあげることで、
自分の身体のボディーイメージを付けていくと良いですね。

>> 感覚統合とは?発達順の問題点と家庭での改善方法

 

自閉症の子どもの特性:並べることから遊びへ 関わり方は?

自閉症の子どもは、見て真似したり単純作業をするのは得意ですが、
自分で考えたり想像することが苦手です。
だから、自閉症の子どもは、おもちゃも、おもちゃ本来の遊び方をしないで、
ただ並べるだけ、という遊び方をよくします。

 

カンタンなやり取り遊びから、少しずつ違う遊び方を覚えて慣れていくと、
遊び方がだんだん広がっていきますよ。

>> 発達障害や自閉症の子の行動:並べることから遊びへ発展させる対応方法・関わり方
発達障害や自閉症の子の行動:並べることから遊びへ発展させる対応方法・関わり方
 

自閉症の子どもの特性・特徴から気をつけたい育て方のポイント

自閉症の子どもの特性:理解があいまい 関わり方は?

自閉症の子どもは、言葉で理解することが苦手なので、
少し前のことを言われても、理解することが難しいです。
何かを教えるときは、例えば、ものを見せてすぐに名前を教えるなど、
間をあけないことが大切です。

 

また、悪い行動を注意するときや、良かった行動を褒めるときにも、
間があくと、何のことを言われているかわからないため、
その場で注意したり褒めたりするようにすると良いですよ。

>> 自閉症の理解があいまいな子どもには「分かりやすく間をあけず」

 

自閉症の子どもの特性:覚えが悪い 関わり方は?

自閉症の子どもは、覚えるまでに時間がかかるということもよくあります。
わかりやすい方法、簡単にできるやり方を教え、
繰り返し練習すると出来るようになっていきます。
自閉症の子どもは、教え方によって、出来るか出来ないかに差が出てくるので、
教えるときは、出来る方法で繰り返し練習すると良いですよ。

特に、毎日の習慣はよく覚えてくれますよ。

>>自閉症の子どもは覚えが悪い?時間がかかる!習得が遅いときの関わり方
自閉症の子どもの特性:覚えが悪い 関わり方は繰り返し 着替えなどの生活習慣を大切に
 

自閉症の子どもの特性:出来ることがなかなか増えないときの関わり方

自閉症の子どもは、言葉の理解があいまいなため、言葉で説明されても
理解できないことも多いです。
そのときは、手取り足取り、
習うより慣れろで教えていくとうまくいきやすいですよ。

たとえば、着替えなども、子どもが出来るのを待つのではなく、
手取り足取りしてあげると、覚えていきますよ。

>>自閉症の子どもの出来ないを出来るに変えるには 「手取り足取り」

 

自閉症の子どもの特性:言葉が遅いときの関わり方

自閉症の子どもは、言葉の理解があいまいなため、言葉の習得が遅れます。
普段から、子どもの状況を代弁したり、
周りの様子を短い言葉でカンタンに解説していくと、
言葉を覚えていきます。

>> 言葉が遅い特徴のある自閉症の子には代弁する

 

 

自閉症の子どもの特性:こだわりが強く失敗から覚えていかない 関わり方は?

自閉症の子どもは、言われたことはそのまま出来るけれど、
自分で良い方法を考えることが苦手です。
間違いに自分で気づいて直していくことが出来ず、
間違った方法のままこだわりになってなおらなくなることもあるため、
なるべく間違う前に、正しい方法で教えてあげるのが良いです。

 

たとえば、一般的なトイレトレーニングのように、
パンツで漏らす経験をすることで、トイレでしたほうが気持ちいいと思う、
というような、失敗から学ぶという、発想の転換が苦手です。

 

漏らすことで覚えるのではなく、
トイレに連れて行ってもらうことで、トイレを認識します。

 

やらないでほしいことで教えるのではなく、
やってほしいことを教えるようにすると良いですね。

>>こだわりが強く習慣化しやすい自閉症の子には 間違う前に正しく教える
こだわりが強く習慣化しやすい自閉症の子には 間違う前に正しく教える

 

自閉症の子どもに多い問題行動と保険について

自閉症の子どもの特性:物を投げることの対処方法・関わり方

自閉症の子どもは、投げていけないものを投げることがあります。
思い通りにならなくて癇癪を起こすときだけでなく、
遊びとしても、遊んでいけないもので遊ぶことがあります。

そういうときは、遊んで良いものに置き換えてあげると良いですよ。

>> 発達障害や自閉症の子の行動:子どもが物を投げることについての対応方法

 

自閉症の子どもの特性:大事なものを破ることの対象方法・関わり方

絵本などの大事な紙を破ってしまうことも同様で、
やっていいものと悪いものを教えていきましょう。箱を分けてあげるとわかりやすいですよ。

>> 発達障害や自閉症の子の行動:絵本や壁紙や大事な書類を破ることについての対応方法

 

自閉症の子どもの特性:噛み付くなどの傷つける行動と関わり方

自閉症の子どもは、言葉で言えなくて、噛み付くなどの行動で示すことがあります。
言葉で伝えることを教えるとともに、
噛み癖のある子どもからは目を離さないようにして行けると良いですね。

>>自閉症児の噛みつく他害行為の理由と直し方(事例)

 

自閉症の子どもの特性:してはいけないことの教え方・関わり方と保険について

言葉が遅い子どもの問題行動には、他にもいろいろあります。
言葉が通じなくても、していいかわるいか、教えていかないといけません。
いろんな教え方があると思いますが、いくつかおすすめの方法をご紹介します。

 

また、人を叩くなどの他害行為や、物を投げる・壊すなどの行動は、
他人を怪我させてしまったり、他人の物を壊して、損害賠償の問題になることがあります。
自閉症の子ども用の保険も世の中にはありますので、
入っておくと安心ですね。

 

>>言葉が遅い子どもの問題行動「してはいけない事」をどう教えるか
人にけがをさせたら・・物を破損させたら・・保険はどうなる?

 

以上、
自閉症の子どもの特徴とは?育てにくさと上手に付き合って育てていく方法について、
・自閉症を疑い始める子どもの特性と問題への対処方法
・自閉症の子どもの育てにくさ・特徴と対応方法
・自閉症の子どもの特徴を知って 苦手は少しずつ克服していこう
・自閉症の子どもの特性・特徴から気をつけたい育て方のポイント
・自閉症の子どもに多い問題行動と保険について
についてお伝えしました。

 

他にも、自閉症や言葉が遅い子どもの育て方、教え方についてはこちらにまとめてリンクを張っていますので、
参考にしてくださいね。

>>家庭療育方法一覧はこちら

 

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