自閉症・知的障害・言葉が遅い子の叩くなどの家庭内暴力の理由は?どうやって対処したらいい?

自閉症・知的障害・言葉が遅い子の叩くなどの家庭内暴力の理由は?どうやって対処したらいい?

 

家庭内暴力が起きているとは想像もできないような
穏やかで明るい家庭でも
家庭内暴力は起こることがあります。

 

 

家庭内暴力は、原因や状況、性格などによって対処方法が異なります。

特に原因とは反対のことを対処方法でやってしまうと
暴力がエスカレートしたり長引いてしまうことがあります。

 

一般的な子育ては、子どもが父親に怒られたり外の世界で怒られ、母親が守る癒す受け止めるという役割をするのが通常なんですが、
言葉が遅い・自閉症や発達障害・知的障害の子の場合は母親が全て対処しなければいけないことも多いです。

 

その結果、母親は、
常に子供を見張る監視する注意する役割を担わさせられそうすると
子供は母親に対して反抗心が育ちます。

 

また母親が何とかしてあげなきゃ
私が何とかしなきゃという気持ちが強すぎて
子供に構いすぎてしまうことになります。

 

子供が自分で怒りを処理した経験が無いまま大きくなり、
お母さんに処理してもらって機嫌が直るという経験の積み重ねにより
自分自身で怒りをどうにかしようとしないで
お母さんにぶつけて何とかしようという習慣が生まれてきます。

 

家庭内暴力と言うと躾不足とか愛情不足と思われがちです。
実際にそういうケースもありますが、そうではないケースも多いのです。

ただですら子供を何とかしなきゃという気持ちが強いお母さんが、
さらに家庭内暴力によって、
子どもをうまく育てていないと責められる、そうするととても辛くなります。

ですがそれは、
お母さんの能力不足のなのではなく、子どもの特性がうまく理解できていないだけという場合も多いのです。

 

ですから家族の理解が大切です。

家庭内暴力にはたくさんの原因があります。

家庭内暴力は母親の能力不足ではありません。

 

ですから自分の関わり方が悪いから直さなきゃいけない悪い母親だという風に捉えないでください。

関わり方が悪いのではなく、お子さんが求めているものとズレがあるだけなんです。

 

子どもと母親の性格の違いや価値観の違いと言うと分かりやすいかもしれません。

あなたのお子さんがどんな関わり方ならうまくいきやすいのか、

子供が必要としていることはその子その子によって違いますので
周りの大人がこれから知っていく必要があります。

そのためにはいろんな事例を学ぶしかありません。
また、我が子に試して、発見していくしかありません。

 

だから、子どもとの性格の違いによって関わり方を変えた方がいいかもというように、前向きに 子どもとの関わり方を見直すきっかけになってなればと思います

自閉症・知的障害・言葉が遅い子の叩くなどの家庭内暴力の理由は?どうやって対処したらいい?

 

叩くなどの家庭内暴力が起きた時 どうしたらいいの?

 

子どもが叩くなどの家庭内暴力をふるってきたとき、
年齢が小さくて、まだ叩く力も弱く、
手を止めたりして落ち着くか、
叩いてすぐやめるなら、
言い聞かせたり、気持ちを代弁したりすれば、
自然に解決していくこともあります。

 

 

でも、小学生になっても家庭内暴力が続く、
小学校高学年になってから家庭内暴力が出始めた、など、
年齢が高くなって、力も強くなってくると、
暴力を受ける家族の危険も伴ってきます。

 

 

あまりに暴力がひどい場合は、
暴力を受けている親の方がその場を離れたり、
ヘルメットをかぶる、ネッククッションをするなどの、
家族自身を守ることを優先すると良いです。

 

 

暴力を振るわれて腹が立っている状態や、
痛めつけられている状態では、
ご家族の方も、落ち着いて対処が出来ません。

 

私も、息子の家庭内暴力が激しかったころ、
息子がキレそうになったら身を守れるように、
各部屋にヘルメットとネッククッションを設置しました。

 

 

息子は私がヘルメットをかぶることは面白かったようで、
嫌がることもなかったし、
お出かけと勘違いすることもありませんでした。

 

 

息子には、「ヘルメット、面白い?」「かっこいいでしょう。」
などと言いながらかぶりました。

息子も「かっこいい」などと笑っていました。

 

 

しばらくして、機嫌が悪くなって暴力が始まったとき、
私は自分の身を守れている安心感で、
息子に優しく声掛けが出来ました。

 

 

自分の身の危険があったら、
子どもでも、大きな子は恐怖でしかありません。

まずは身を守ってから、落ち着いて対処してほしいと思います。

叩くなどの家庭内暴力が起きた時まずは身を守る

叩くなどの家庭内暴力暴力や 癇癪を起したとき そっとしておいた方が家庭内暴力を防げるケース

子供というのはまだ 自分の感情を抑えるっていうのが上手ではありません。

気持ちを切り替えるのも下手です。

 

お店のように嫌なことがあっても楽しいことを思い出してすぐに気持ちを切り替えたりとかはできませんので大人ができることも子供には時間がかかることが多いです。

 

子供の気持ちがまだ切り替わってないのに大人の方が早く早くと急かしてしまうと怒りが暴力に繋がったりという事になりやすくなります。

 

ですから子供が落ち着くまでちょっと離れて見守ってあげるということも一つ大切なことです。

そうやって、子ども自身が落ち着ける時間を作ってあげることで、子どもが自分で自分のストレスをうまく消化していくことができるようになりますよ。

 

半来人は大人になってから、誰かに機嫌を取ってもらわないと生きていけないでは、それは本当の大人とは言えません。

 

だから子供が自分で立ち直るようにそっとしてあげるということはとても良いことです。

泣いているのにほっとくのがかわいそうだと構いすぎてしまうことがないように、子ども自身を成長させるために、親は見守ることも大切だと知ってもらうと良いと思います。

怒りを自分で沈める方法を知らないから家庭内暴力につながるケース

そっとしておくだけでは うまくいかないお子さんもいます

どうしても 叩いたり暴力を振るったり物を投げたりしないと気持ちを切り替えられない子がいます

 

そういう場合は自分の気持ちをおさめる鎮める方法として暴力という手段 でしか成功体験がないということがあります

 

子供が暴力を振るってきた時に一緒にお布団でゴロゴロしたりぬいぐるみをだっこしてぎゅっと抱きしめてみたりそういうようなことをお母さんも一緒にしてみてください。

うちの息子はそれをすることで嫌なことがあった時に布団の上に寝転びばいいんだという事を一つ覚えました

 

毎回うまくいくわけではありませんが、怒りを鎮める手段というのはたくさんあった方がいいと思うんです。

音楽を聴いてリラックスをしたり、

布団の上でゴロゴロしてみたり。

 

他の何かに怒りをぶつけていくというような手段ではなく、

自分を癒すという手段で自分自身を なぐさめられるということが大切です。

 

怒りを鎮めるために「ボールなどを投げる」とか、何か「ボクシング的なパンチをする」ような、怒りを別のところへぶつける沈め方はあまり良くありません。

 

帰って感情が高ぶってしまったり、興奮してしまうことが多いからです。

ですから、そうではなく、小さな子どもがお母さんにヨシヨシされて我慢できるようになるのと同じように、

優しさによって、愛情によって、立ち直るという方向で、怒りを沈めていけるのが理想です。

 

そのためには、子どもと一緒に布団でゴロゴロするぬいぐるみを抱きしめるのような優しい行動によって気持ちが切り替わる方向へ向けていくと良いです。

 

やり方としては、まずは普段からの習慣が大切です。

私は一度、息子を布団に無理に寝転がらせようとして失敗したことがあります。

 

まずは、普段から、一緒に寝る前にぬいぐるみを抱きしめてゴロゴロしたり、そういう普段怒っていない時から、そういう行動を習慣化していくと良いです。

 

また、子どもが怒ってる時には、

子どもだけに無理にやらせようとするんじゃなくて、

お母さんがそういう行動をしてあげて、

子どもが寄ってきてまねするのが自然です。

 

私の場合、暴力を振るってきた息子に対して、私がすねて布団でゴロゴロして見せました。すると、ママの近くに居たい息子も、近寄ってきて真似をしました。

 

息子が怒ったときは、二人で布団でゴロゴロする、ということが習慣化して、息子の家庭内暴力は減っていきました。

自閉症・知的障害・言葉が遅い子の叩くなどの家庭内暴力を落ち着かせる方法

 

相手の痛みを知らないから家庭内暴力がなおらないケース

 

暴力を振るっている子供は 叩かれている親も痛いんだということを知らない場合があります。

 

親が駄目だよと注意する言葉に対して しつけの言葉だとしてとらえている場合があります。

そうすると自分が怒られている言葉だと思って 、反抗心から、家庭内暴力がなおらないということもあります。

 

暴力を振ったらいけないということを教える教え方にも、「しつけ」として教える教え方と、本当に「痛いんだ」という事を伝える方法と二通りあり、どちらも必要なんじゃないかと思います。

 

うちの息子は、小学校の高学年になるまで、家庭内暴力がなかなかなおらなかったんです。

高学年になってくると、暴力のレベルが半端なく、病院に行かなきゃいけなくなるんじゃないかと思うような力の強さに変わってきます。

 

それで、息子が暴力を振るってきたある時に、私がもう本当に嫌になって、

何でこの子は分かってくれないんだろうと思って、

私自身が子どものようになって、息子の心に訴えてみたんです。

 

「痛いからやめて!痛いからやめて!痛いよ!痛いよ!

 やめてよ!ひどいよ、こんなことするなんて、ひどいよ!

 痛いよ!痛いよ~!」って一度息子の前で泣いてみました。

 

そうしたら、それ以来、私に家庭内暴力を振るう時も、

手加減をするようになったり、

「痛いから駄目」って自分で言うようになったりしました。

 

躾として、上から目線で「ダメだ」って教えてるだけでは解決しないんだな、とその時思いました。

うちの息子は、娘が泣いた時は心配してくれる子だったので、

私も素直に、嫌なんだっていう気持ちを

親という立場を忘れて一人の人間と一人の人間として

素直に伝えればいいんだな、

その方が、息子に伝わりやすいんだなっていうことがわかりました。

 

しつけとして上から言うのではなく、話し合ってみるのも、良いかと思います。

 

家族など身近な人の暴力を真似して家庭内暴力につながるケース

家庭内暴力の中で、よくある1つのケースとして、家族の真似をしている、ということもあります。

家族の中の誰かが、怒ると暴力をふるう、というケースです。

そして、暴力の先は、家庭内暴力を引き起こす子どもに対して、という場合も多いです。

 

ただですら、通常の子育てだって、大変なのに、

発達障害や自閉症などの育てにくさで イライラしてしまい、子どもに暴力を振って振ってしまう というケースです。

 

家族というのは、どうしても 家の事もしなければいけないし 、仕事もある。

子育てするだけでも疲れるのに、さらに子どもの障害特性ゆえの育てにくさ、大変さまで負わなければならなくて、 冷静でいられないこともあります。

 

そういう場合は、なるべく家庭内だけで子どもを見ようとしないで、

児童発達支援、放課後等デイサービス、日中一時支援や短期入所(ショートステイ)などを積極的に使って、

家族がリフレッシュする時間を持つということも大切です。

 

また、暴力を振るう人と、振るわれる人の距離をなるべく離して、他の人が育てる時間を多く作ることも必要です。

 

人の性格はなかなかなおりません。

イライラしやすい人というのはいます。この人を直そうというのは難しいです。

それは、体のホルモンバランスとか、生まれ育った環境とかにも関係し、

その人が悪いわけでもないんです。

 

冷静に対処できる人がなるべく関わっていく、

家庭の外に養育してもらえる環境を見つけていくという考え方が良いと思います。

 

家族が我慢すればいいという考え方をしていると、いい親 でいなければいけないというストレスによって、かえって子どもとの関係が悪くなることもあります。

家庭内で何とかしようと思っていると 、状況は変わりません。

 

子どもに暴力を振るっていると、子どもの暴力は一向になおりません。
協力者を見つけてなるべくしつけは家庭の外で行なってもらって、

家庭の中では子どもを甘えさせてあげられるゆとりを持っていくと、家庭がうまくいきやすいですよ

 

テレビなどの悪影響もあります。

週末、テレビばかり見ているようなら、児童発達支援、放課後等デイサービスで、先生に仲立ちしてもらいながら、お友達と遊ぶことを覚えていくと良いですよ。

 

小さいうちの暴力は、発達上仕方のないことで、当たり前の事なので、

暴力をふるう子もあずかってもらえる場合が多いです。

 

でも、大人になってからになると、

預かりでも、就労先でも、暴力がある子どもは不利になります。
受け入れてもらえない事もあります。

そして、大人になると、障害者であっても、加害者となり、法で裁かれる立場になります。

 

だからこそ、幼児期、小学校、中学校の時期がとても大事です。

家族で抱え込まないで無理なく、早めに協力者を作っていきましょう。

家庭内暴力はよくあること、恥ずかしいことではありません。
定型発達の子でもあることです。

これからのために、前向きに、協力者を作っていきましょう。

 

自閉症・知的障害・言葉が遅い子の叩くなどの家庭内暴力は協力者を作る

 

厳しすぎるか 甘すぎてわがままになりすぎてしま

い家庭内暴力につながるケース

子どもが暴力を振るう場合、
ちょっとしつけが厳しすぎる ケースと、
逆にちょっと甘やかしすぎなのではという、
どちらか ちょっと行き過ぎているケースが多いかもしれません。

大人にとっては、
自分自身が受けてきたしつけとか自分の価値観と比較して、
これが普通って思うかもしれないですが、
発達がゆっくりな子供にとってどう感じるのか、
親とは違う子供という人間がどう感じるのかということを
見ていかなければいけません。

厳しすぎるのは
反抗心から暴力が出ると想像しやすいと思いますが、
甘やかしすぎている場合にもあります。

 

叱られたことが無い、何をしても許される、というのも

良くないことです。エスカレートしていきます。

 

また、自分は何もしなくていい、
親がすべて何でもやってくれるとなると
子供は退屈になってしまいます。

自分はやらないから、大変さもわからず、

どんどん人にだけ要求する、ということもあります。

 

することがないと人間は退屈になります。
そして退屈でテレビとかばかり見て、受け身になって、

自分を楽しませるのが周りの人だと勘違いしたまま大人になるケースもあります。

 

そういう場合は何でもお母さんがしてあげるではなくて、
自分のことは 自分でできる、お手伝いができるように、
それは将来にも必要ですので
そのために まずは一緒にやる 中で
ということを身につけていくといいですよ。

 

気持ちをうまく言えないから家庭内暴力につながるケース

小さな子供は まだ 自分の気持ちがうまく言えないです。

大きくなっても発達障害や自閉症のお子さんは、

言葉がうまく出ない お子さんもいらっしゃって、

自分の気持ちが相手に伝えられないという状態になってしまいやすいです。

 

話せば解決することでも、気持ちを伝えられないために、暴力という手段で伝えてしまうということがあります。

 

そういう場合は、暴力を振るってきた時に、

子どもの気持ちを代弁してあげること、

ちゃんと暴力じゃなくても、指をさしたり言葉で伝えたりすれば相手に伝わるということを、教えてあげることで、だんだん暴力ではなく言葉で伝えてくれるようになっていきますよ。

 

 

様々なケースや対応方法があり、我が子にとってちょうどいい関わり方を見つけるまでには時間がかかります。

また、見つけても、子どもの年齢や発達によっても変わります。

あきらめないで、長い目で見てほしいと思います。

自閉症・知的障害・言葉が遅い子の叩くなどの家庭内暴力は協力者と気長に対処

 

さいごに

家庭内暴力がピタリと急に無くなるわけではありませんが、
少しでも改善の様子が見られれば、
これから少しずつ成長して解決していきますよ。

 

私の息子も、いろんなことで少しずつ改善していきました。

きっとあなたのお子さんも、改善していきます。

いろんな支援者と協力して、対処していってほしいと思います。

 

 

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