代弁とは?言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子に効果的な3つの代弁とは?

代弁とは?言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子に効果的な代弁はどうすればいいの?

代弁とは?

言葉が出ない・遅い子どもや、発達障害や自閉症で言葉がなかなかうまく話せない子どもは、子どもの言えない気持ちや要求を、大人が代わりに言ってあげることで、言葉を理解し、喋れるようになっていきます。

 

代弁は、ことばが遅い子どもに限らず、赤ちゃんがことばを理解して喋れるようになるためには、必ず必要なことです。

狼に育てられた子どもがことばを知らなかったように、人間は、人間にことばを教えてもらうことで、はじめてことばを習得するのです。
それが、代弁です。
代弁とは?言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子に効果的な3つの代弁とは?

 

言葉が遅い・発達障害や自閉症の子どもは大人が代弁と定型発達の子の代弁は違うの?

ことばの遅れがない、平均的な発達である定型発達の子どもも、代弁は必要ですが、定型発達の子どもの場合、1歳前後で言葉を急速に覚えます。それからは、わからないことばは聞いてきたり、人が言うのを覚えていくため、周囲がそんなに必死で代弁しなくても、自然とことばを習得していきます。

 

ところが、定型発達の子どもと違って、発達障害や自閉症の子どもは、話し始めるのが遅く、何度も何度も同じ言葉を同じ場面で繰り返し聞かないと、ことばが理解できません。

自閉症や発達障害の子どもは、3歳になって、ようやく話し始める、という子どもも多く、親は、子どもが自然にことばを覚えていかないことにきづいてきます。

 

子どもにことばを覚えてもらうためには、子どもの気持ちや要求などを、積極的に代弁してあげることが大切です。

それは、ことばを自然に覚えていくのが苦手だからなんです。

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ことばの理解が苦手な言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子には代弁が必要

 

そして、発達障害や自閉症、ことばが遅い子どもは、自分の気持がなかなか理解されないために、怒ってしまい、ことばで伝えられない思いを、噛み付いたり、叩いたり、泣きわめいて癇癪を起こしたり、自分自身を傷つける自傷行為を起こしたり、といった、不適切な行動で示してしまいます。
言葉が出ない代わりの癇癪も代弁で対処

 

それは、子どもが悪いのではなく、子どもが気持ちを伝えられないために、ことばの代わりに不適切な態度で示してしまうんです。

ですから、その行動を叱っても、なかなか解決しません。

 

自分の行動を伝えるためのことばを大人に代弁してもらって覚えていくことで、解決していきます。

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ですから、大人が代弁してあげることは、発達障害や自閉症、ことばが遅い子どもだけでなく、一緒に暮らしている大人や、集団生活をしている園の子どもや先生たちとの関係を大切にするためにも、とても必要なことなんです。

>> 問題行動(癇癪(かんしゃく)・パニック・自傷行為)を無くし、正しい言葉や行動を教えるために ★★☆ Youtube動画解説付 ☆★★

 

自傷行為やかんしゃくのような問題行動が減ったら、ママもずいぶん楽になりますよ。
そして、「かなしい」と言って自分の胸に飛び込んできてくれたら、とっても可愛いですよね。
そんなイメージトレーニングをしながら、お子さんに適切な方法を伝えていきましょう。

代弁で言葉が出ない・遅い・発達障害や自閉症の子どもの癇癪を減らして毎日楽しく

言葉が遅い・発達障害や自閉症の子どもにしてあげたい3つの代弁とは?

うまくことばで言えない子に必要な代弁1 要求の代弁

子どもは、毎日の生活の中で、沢山の要求する気持ちが育ちます。
・バナナが食べたい。牛乳が飲みたい。
・抱っこしてほしい。おんぶしてほしい。こちょこちょやってほしい。
・パズルで遊びたい。お人形で遊びたい。
こういう、うまく言葉にできない子どもの気持ちを、代弁してあげることが大切です。
言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子には 子どもの要求を代弁しよう だっこしてほしい

 

うまくことばで言えない子に必要な代弁2 気持ちや状況の代弁

子どもは、毎日の生活の中で、いろんな気持ちが育ちます。
・それはしたくない。いや。
・楽しい。面白い。
・ママがいなくて寂しい。
・うまくできなくて悔しい。
こういう、うまく言葉にできない子どもの気持ちを代弁してあげることが大切です。

また、体調が悪い、身体がつらい、などの訴えもあります。
・オムツが気持ち悪い。
・おしっこしたい。おしっこ漏らした、気持ち悪い。
・身体がだるい。
・鼻水が止まらず苦しい。
こういう、子どもの今の状態を自分の言葉で伝えられるように、代弁してあげることが大切です。
言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子に子どもの状態や気持ちを代弁しよう おしっこしたい

 

うまくことばで言えない子に必要な代弁3 お友達の気持ちの代弁

そして、子ども自身の気持ちだけではなく、一緒にいるお友達や大人の気持ちも代弁が必要です。
子どもはみんな、自分のことに精一杯で、人のことに目が行きません。
それで、自分の気持ばかり優先してしまいますが、相手の気持ちを根気よく代弁し、伝えていくことが大切です。
・お友達、嫌だったよ。
・お友達もこれ、使いたかったって。
・お友達が、遊びたいみたいだよ。

言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子に お友達の気持ちを代弁してケンカも解決

こういうお友達のことばを代弁してあげることで、お友達との関係を取り持ってあげることで、子ども同士も、どう仲良くして良いのか理解し、大人の助けを借りなくても自分たちで仲良く出来るようになっていきますよ。

言葉が出ない・遅い、発達障害や自閉症の子に代弁して友達と仲良くなろう
子どもは、生まれながらにことばをしって生まれてくるわけではありません。
1つ1つ、丁寧に代弁してあげることが大切ですね。

 

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参考にしてくださいね。
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こちらに、子どもはどうやって言葉を覚えていくのか、だからこそ見直したい関わり方を、詳しくまとめています。
読んでいただけたら嬉しいです。

 

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