指差ししない幼児は自閉症!?1歳半検診で検査する理由・意味は・・・
指差しをしないと1歳半検診で指摘を受けた。
ネットで調べると発達障害や自閉症という言葉が出てくる。
心配になりますよね。
うちの子は、なぜ、指差しをしないのか?発達に問題があるのか?
そんなお悩みについて、以下にまとめました。
子どもが指差ししない理由の1つに、そもそも親などの、子どもの周囲にいる人が指差しをしていない、ということがあります。
現代は、ママが一人で家事や育児を抱え込む家庭が多く、毎日忙しくて、ゆっくり育児をする時間が無いママが増えました。働きながら子どもを育てているママも多いですよね。
忙しくてゆっくり絵本を読んであげる暇がない、家事に追われて、子どもを見る暇がないママが多いんです。
ゆっくり絵本を指差ししながらよむという子育ての余裕を持てない家庭も多いように感じます。
是非、いっぱい絵本をよんであげてくださいね。
絵本でたくさんの言葉を覚えていきます。
>> 自閉症・発達障害・言葉が遅い子にしてあげたい絵本の読み聞かせ方とおすすめ絵本
それでも昔は、近所の子ども達の中で学んでいきました。
しかし、現代は同年代の子どもと触れ合う機会がないため、子どもを育てているママなど、子どもの周囲の人のみを見て育つことが多いです。
そのため、子どもの周囲にいる人が指差しをしないと、子どもは指差しを見る機会がありません。
また、そのように、家族が孤立しがちで、他の人の子育てを見る機会がない、ママ達の子ども時代に小さい子の面倒を見たことがない、ということから、育児自体をどうしたら良いかわからないママが多いことも、この原因です。これは、近年、軽度の言葉の遅れがある子が増えている原因でもあります。
子どもは生まれながらに知識を持って生まれてはきません。
指差しをすることだって、言葉だって、知らずに生まれて、周りから声をかけられ、指差しされて、覚えていきます。
ですから、周囲の大人や子どもが、指を差しをしているところを見なければ、子どもは指を差すことさえ知らないのです。
日常生活の、どんな場面で声をかけて、指差しをするのか、それが分からないママも多いと感じています。
指差しは、発達検査のように「りんごはどれ?」と聞かれて指差しするだけではありません。
行きたい方を指差したり、好きなものを指差したり、と、指差しは様々な日常の場面で使っていく大事なコミュニケーションの1つです。
ですから、お子さんが指差しをしない場合は、お子さんの育て方を見直すきっかけにされると良いですね。
指差しをしない理由の2つ目に、「人のまねができない」ということがあります。
それは、理由1であった、周囲の人が指を差す、ということをしているにも関わらず、本人は指差しを覚えない、使わない場合です。
指差しのまねをしない子の中には、指差しにかかわらず、他のまねもしない、または特定の事だけまねをする、という子もいます。これは、理由1と同様に、同年代の子どもを見て育っていないということもありますが、後に記載する、発達が遅れているという場合もあります。
子どもは、周囲のまねをして、いろんなことを覚えていくため、まねが出来ないと、発達が遅れる原因にもなりうるという問題があるため、注意して見守りましょう。
周囲のすることに全く関心が無かったり、まねをすることが無い場合は、市町村で行われる検診などで相談をしたり、療育を受けるなど、専門家の助けを借りると良いですね。
指差しをしない理由の3つ目として、「周囲が話している言葉の意味が分からない」ということもあります。
「りんごはどれ?」の言葉が分からずに、自分が質問されていることに気づかない子もいます。
質問の内容、つまりりんごを指さしてと言われていることがわかって、リンゴを指ささないといけないと思っても、りんごがどれかわからない子もいます。
指差しをしないことは、言葉の遅れという問題が背後に隠れている可能性があります。
言葉の遅れは、声掛けが足りない、いつも同じ言葉ばかり使っている、という、育て方の場合と、子ども自体の言葉を理解する能力による場合があります。
ママが、普段から子どもに、質問したり、気持ちを代弁したり、物の名前を言ったりして、子育てしているか、見直してみましょう。
それでも解決しない場合には、理由2にお書きしたように、専門家に相談すると良いですね。
人のまねができない、言葉の意味が分からないなど、定型発達の子と比較して、明らかに発達が遅い場合やこだわりが強いなどの場合に、発達障害や自閉症が疑われます。
発達障害や自閉症の子どもは、指差しの代わりにクレーン現象という行動がみられることもあります。
発達障害や自閉症の子どもは、言葉の理解が特であったりします。
発達障害や自閉症は、知能の発達が遅れることも多いため、早期公的な療育や家庭での育て方が重要です。
気になる方は、専門家に相談しましょう。
1歳半検診では、年齢に合った発達を遂げているかどうかを検査します。
指差しの検査では、上記にもお書きした通り、指差しが出来るかどうかによって、
「言葉の理解力」「まねができるか」「コミュニケーションをしようとする気持ちがあるかどうか」などを判断することができます。
指差しのほかに、人とのコミュニケーションで大切な、目が合うかどうか、や、共同注視:指さした方を見る・注目するかどうか、なども見ています。
<関連記事はこちら>
>> 発達障害や自閉症の子の特徴:指差ししないことを1歳半検診で検査する理由
言葉の代わりに、指差しなどのジェスチャーで答えることを、非言語コミュニケーションと言います。
1歳半だと、まだ、言葉は、単語が出ているくらいですよね。
1歳半検診では、言葉だけでなく、非言語コミュニケーションを含めて、どれだけ人とコミュニケーションを取れているかを判断しているんですね。
指差し以外の非言語コミュニケーションの1つに、動物のまねっこがあります。
「うさぎは?」と聞いたら頭に手で耳を作って跳ぶマネをする、というようなものです。
出来るようになってほしい非言語コミュニケーションは、指差しだけではなく、この1例のようなことがまだまだたくさんあるんです。
ですから、指差しだけできれば良いのではなく、お子さんが様々なコミュニケーションをとれるようになることが大切です。
子どもの発達には、周囲の人の関わり方、育て方がとても大切です。
たくさん話しかけ、コミュニケーションをとっていってくださいね。
<【保育士監修】お役立ち情報>
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自閉症の息子の育児ブログはこちら(0歳から幼児・小学生まで)
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