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言語発達遅滞とは 医者に言語発達遅滞と言われた3歳と4歳の子の様子や特徴/言葉の遅れの訓練による改善事例

言語発達遅滞とは 医者に言語発達遅滞と言われた3歳と4歳の子の様子や特徴/言葉の遅れの訓練による改善事例

 

言語発達遅滞とは

 

言語発達遅滞とは、実際の年齢と比べて、大きく言葉が遅れている状態のことで、
言葉の遅れを医者に診てもらったときに言われることがあります。

 

言語発達遅滞の原因

言語発達遅滞の中には、
個人差の範囲内で成長とともに解決していく場合と、
耳や脳の機能の障害であったり、発達障害や自閉症の可能性がある場合もあるそうです。

 

 

 

「子どもが言語発達遅滞と診断された」と私のところに相談にいらっしゃる方の中にも、
言葉の遅れ以外の問題が見当たらないケースと、
言葉以外にも多動やこだわり・目が合いづらいなどの発達障害の特性が見受けられるケースがあります。

 

 

 

 

 

言語発達遅滞と言われた3歳11ケ月の女の子の事例

言葉の遅れの程度

 

言語発達遅滞の診断を受けました。

発音が不明瞭です。

 

言葉は要求が多いです。
幼児語が抜けないところがあります。

 

 

「公園」「動物園」などの場所の名前が覚えられなかったり、単語の中の一文字が抜けることもあります。

 

動詞が出てこなくてジェスチャーで伝える事や、
「ジュースを食べる」などの間違いもあります。

「今日誰とお出かけしてきた」と聞けば、「ママと」と答えるなど、
簡単な質問には答えられます。
子どもの方からも「今日、どこ行くの?」と聞いて来たりします。

言葉の遅れ以外の遅れや問題について

言葉以外の問題としては、「多動傾向」があります。

 

また、お絵かきでは、お顔を描くときに、
目鼻口の位置が分からないという事があります。

 

運動発達の遅れはあまり感じられません。
着替えやトイレなどは出来るようになりました。

 

言語発達遅滞の疑いありと言われた4歳の女の子

 

言葉の遅れの程度

「カーテン開けて」「ゴミ箱に捨てて」「手を洗ってきて」
「靴を履いて」など、
日常会話的なものは言葉の指示が通るようになってきています。

 

発音が良くないため、聞き取りづらいです。

 

喋る言葉は、どこかで聞いたセリフの再現が多いです。
普段の会話は、要求が多く、ゆっくり話します。
歌が好きで喋る言葉が少ない割には歌詞を覚えて、早いテンポで歌えます。
覚えたセリフも早く言うことが出来ます。

 

こちらの言う事も分かっていることは増えてはきましたが
家でもあまり喋らずYouTubeの歌に合わせて踊る時も
体はしっかり動かしますが声は出しません。

 

こちらが「お風呂に行くよ。服を脱いで」とか言うと
「うー」と泣き出して「何で泣いてるの?何で嫌なの?」とか聞いても泣くだけで返事が返ってこないことが多いです。
とにかく急に泣き出して何を聞いても話してくれないことが多いです。

子どもに「貸して」と言うと、
そのまま「貸して」とオウム返しをして渡してくる時もあります。

 

繊細な子で大人しく、慣れていない場所、人では
しがみついたり見ようとしなくなることもあります。
ただ少ししたら慣れてくれます。

 

外ではかなり大人しく待ってくれます。
あまり長いと体を擦り付けてきたりアピールしてきます。
声で不満を表すことはないです。
家では母親が食事を作っている時に構って欲しくてそばでずっと泣いていることもあります。

幼稚園や療育でも、行く前は泣いていても
活動では引きづらずに泣き止んで行動できるようです。

 

「誰の?」「何した?」など、簡単な質問にもまだ答えられません。
答えられる質問でも、無言のことも多いです。
質問した時、全然関係ないセリフらしいことを言う時があります。

 

持っているキャラクター同士の会話で
一人遊びやアニメなどで聞いたやり取りを一人で喋ることが多く
共感の会話はあまりありません。

 

何かを「見て」ということはありますが、
こちらがその名前や「大きいねえ」とか
「これは何するものだよ」と言っても特に返ってきません。

 

幼稚園で何したの?など聞くと「走ったの」とか
「何々先生遊んだの」と答えてくれることもあります。

あとはあまり聞き取れませんが所々単語で何と無く分かることを言います。
あまり聞くと無言だったり泣いたりします。

ただ、「幼稚園楽しかった?」と聞くと「楽しかった」で
「何が楽しかった」と聞くと「走ったの」とかのレベルです。

「何が嫌だったの」聞いても泣くばかりのことがほとんどです。

たまに髪留めをするとき、「髪痛い」と泣きながら言う時もあります。

 

先生に伝言したり、パパに聞きに言ってもらったりすることは出来ません。
友達に話しかけることもあまりないようです。

 

 

言葉の遅れ以外の遅れや問題について

 

言葉だけでなく、遊び方も限定的です。
家ではお気に入りの人形遊びとYouTubeの曲に合わせて踊ります。
他には、たまにパズルをするくらいです。

パズルは同じものを何回かやればできるようになります。
今まで、やらせすぎていて、もう「いや」だとやってくれません。

 

幼稚園の制作活動では補助が必要のようです。
粘土は、出す力が弱く、作ってもよく分からない感じのものになると思います。

折り紙も、補助なしでは何もできないです。

鬼ごっこやかくれんなどのルールのある遊びは、ルールは分かっていないと思います。
幼稚園では他の子が動くからおんなじように動くという感じです。
じゃんけんの勝敗も分かりません。

 

言葉の遅れ以外の困り事について

他の子と比べて、一手間かかるそうです。
毎日幼稚園でルーティーンとして行うことも、先生にやってもらうことが多いです。

 

 

言語発達遅滞や発達障害・自閉症などの言葉の遅れは治る?追いつくの?育て方・言語訓練との関係について

言葉の遅れには、発達障害や自閉症・言語発達遅滞の他、個人差の場合もあります。

発達障害の兆候ではない、単純な言語発達遅滞の場合は、自然と治ると言われています。

 

たとえ、発達障害や自閉症・言語発達遅滞であっても、言葉の遅れは育て方によって、緩和されたり、改善します。

逆に、あまりにも話しかけていない、放置している状態だと言葉が増えないこともあます。

 

これらから、言葉の遅れと育て方にはある程度関係性があると言われています。

 

お客様の事例では、「仕事ばかりして、子どもと向き合う時間が取れず、テレビばかり見せていた」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

 

 

また、次のような言葉の発達が改善した成長事例もあります。

言語発達遅滞の「発達障害の可能性がある」レベルではなく、「自閉症(発達障害の1つの類型)」と診断され、3歳近くになっても言葉が出ず、ご相談に来てくださり、家庭療育プログラムで言葉の遅れを取り戻して小学校の通常学級へ入って行ったような、改善事例もあります。

WISC(ウィスク)知能検査も97、言語は99!普通学級に就学する自閉症のお子さんの家庭療育の効果|澄川綾乃のことばカンタン家庭療育 (sumikawa-ayano.com)

 

2歳半で言葉が出ない、3歳で「言葉は1歳程度」と言われていた言葉が遅い子のママが、澄川綾乃のことばカンタン家庭療育の家庭療育プログラム:ことばプログラムで子どもに毎日丁寧に話しかけて、言葉の遅れをほぼ取り戻して普通学級へ入学した事例もあります。

 

言葉の遅れを取り戻し通常学級へ入って行ったあの子の今 事例3|澄川綾乃のことばカンタン家庭療育 (sumikawa-ayano.com)

 

まだ2歳や3歳のうちから
「うちの子はもうだめかも・・・」とおっしゃる方がいらっしゃいます。

ですが、幼児期に言葉の遅れを取り戻した子達だって、事例を読んでもらえば分かるように、

2歳や3歳の始め頃は、ほとんど喋れなかった子達なんです。

 

だから、そんな小さなうちから、
何もする前にあきらめる必要ないよ、という事で、
希望を持って、前向きに努力していただくために書いています

ぜひ、励みにしてくださいね。

 

子どもの言葉が出ない・言葉が遅いお悩みは澄川綾乃のことばカンタン家庭療育へご相談ください。

 

<支援方法>

子どもらしい遊びや言葉・生活の力をつける:ベーシックプログラム

 

軽度な言葉の遅れ・就学準備に:ことばプログラム

 

 

<関連時期はこちら>